コラム
Column
コンクリート打ち放しと仕上げについて
一昔前は、コンクリート打ち放しの住宅が流行りました。
近年、住宅に使用する方は少ないものの、コンクリ―ト打ち放しの建物はたくさんあります。
ここでは、コンクリート打ち放しの仕上げについて説明します。
▼コンクリート打ち放しの特徴
コンクリート打ち放しとは、その名の通り、コンクリートそのままの状態で仕上げとした方法です。
外壁として使用されるコンクリート打ち放しは、雨や紫外線の影響によりコンクリートの中性化や劣化などが早く進みます。
内壁に利用されるコンクリート打ち放しは粉ふきやカビが発生しやすいです。
▼コンクリート打ち放しの仕上げ
コンクリート打ち放しは劣化が早いため、その仕上げとしてトップコートを塗る場合が多いです。
コンクリート打ち放しの質感をそのまま残して仕上げを行うために、透明な塗料を塗ります。
以下、仕上げの種類を紹介します。
■撥水剤の吹きかけ
雨による劣化を防ぐため、撥水剤を吹きかけます。
汚れをつきにくくし、水分の吸収を防ぐ効果があります。
■カラークリヤー塗装
コンクリート打ち放しは、色ムラが出やすいため、色を均一にする意味でもカラークリヤー塗装を行います。
■コンクリートの打ち放し風塗装
コンクリート打ち放し風の塗装をすることがあります。
この場合、コンクリート打ち放しそのものの質感は分かりにくくなるので、質感が好きな方にはおすすめしません。
コンクリート打ち放しにしたいけれど、劣化は抑えたいという方向けです。
▼まとめ
コンクリート打ち放しは、ひび割れなどの劣化症状が早期に発生しやすいですが、仕上げを工夫することで質感そのままで寿命を延ばすことができます。
しかし、仕上げをしても劣化はするので、10年ごとのメンテナンスは欠かさないようにしましょう。