コラム
Column
コンクリート工事中の雨について
建築物の基礎工事中に雨が降ることはよくあります。
「コンクリートが固まらないのでは?」と考える方は多いのではないでしょうか?
ここでは、コンクリート工事中の雨について説明します。
▼コンクリートが固まる仕組み
ほとんどの方がが「コンクリートは乾燥して固まる」とお考えではないでしょうか。
しかし、実際はコンクリートが乾燥するから固まるのではなく、セメントと水が化学反応を起こすことによって固まります。
化学反応は28日で約80%、100%になるまでには何十年もかかると言われています。
▼雨が降るとコンクリート工事はできない?
前述したように、コンクリートは化学反応によって固まります。
そのため、工事中に雨が降ってもコンクリートはきちんと固まります。
しかし、雨の状況によっては影響を及ぼすこともあります。
概要をご説明します。
■コンクリート打設中の雨
コンクリートの完成品質は、セメントと水の量の割合で決まります。
生コンクリートを型枠に流し込む際に、雨が降っていると、水の量が多くなり、完成後に強度が低くなるなどの品質低下が見込まれます。
少しくらいの雨なら問題ないですが、長雨や豪雨が予想される日はコンクリート工事は中止となります。
■土間コンクリート施工中の雨
土間コンクリートは、コンクリート打ち放しの仕上げなので、工事中に雨が降ると跡が残りきれいな仕上がりにはなりません。
▼まとめ
コンクリート打設中と、土間コンクリート工事中以外の雨は、ほとんど影響がありません。
コンクリート工事前後に雨が降っても、影響はないので安心しましょう。